昨夜の「Soul お彼岸コンサート」では、
末森城合戦の歴史を後世に伝え、死者の魂を鎮めるべく、地元民が寺院本堂に集いました。
私のお目当ては「炎太鼓」の演奏。
女性のみで構成される和太鼓のチームで、かねてからのファン。
肉体と精神の限界を超えていく凄絶な妙技、
観るものを瞬時に虜にする圧倒的なパフォーマンス。
間違いなく日本の宝です。
はぁ素晴らしかった、と深い感動に酔う。
それはこれまでと変わらない。
けれども昨夜、心の奥底にチクリと棘が刺さったような痛みがあることに気がつきました。
これまでもきっと感じていたことだけど、なんとなく無視してきたもの。
それは恐れ多くも嫉妬心でした。
魅力ある人は憧れの対象になるけれど、
一方で、自分にはないものや、未熟さ、
できていないことをありありと浮かび上がらせ、
自分を苦しめる対象にもなります。
私は太鼓はしない。
けれども、何かしら同じ土俵に立った時に、
優劣をつけ、他者との比較で自分を苦しめてしまうのが
人間ではないかと思うのです。
でも、その感情を味わい、なぜ苦しいのかを探り続けると、
嫉妬心も、嫉妬心を湧き上がらせる対象も、
内省し、足りないものや望むものは何なのかを問い、
自分を知るきっかけとなる尊いものであることに
気がつきました。
あなたとわたしは違う。
あなたはあなた。
わたしはわたし。
そして、あなたはかけがえのない存在。
苦しい感情から逃れることなく、
対処できる思考がやっと実感を持って舞い降りた気分。