野々市市のまちづくりセミナーに参加。
『官能』というワードは、
意味を知らなければイメージが先行し、
一部の方々にはアレルギー反応が起こりそうだけれど、
行政主催でこのようなセミナーが開かれるって
柔軟だなぁと思う。
ここで使われる「官能」は、
不埒な意味では決してなく、
感覚器官の働きを意味します。
“感覚を楽しませる”
“五感に訴えかけるような”
本来数値化できない、人間らしい感覚で
街の魅力を測るものさしを島原さんが生み出しました。
測定に使用する指標は様々あり、例えば
・お寺や神社にお参りした
・素敵な異性に見とれた
・空気が美味しくて深呼吸した
など、32のアクティビティで構成されています。
ものさしは全て『動詞』
つまり、主語は『私』です。
きれい・素敵・楽しいなどの形容詞は
価値観や気分に左右されるけれど、
動詞は事実に基づくからブレない。
街や人を、実際に身体で感じたかどうかが
ものさしになっています。
●官能都市ランキング
ひとりの住民として、まちづくりに携わる方々が、
多様性や人々の感覚に重きをおく政策、企画を
進めることをもちろん望むけれど、
まちを形成するのは建物や催事だけではなく、
そこに暮らす私たちひとりひとりの日常。
ご近所のかたに元気よくご挨拶することや、
落ちているゴミを拾うことや、
街に出かけて友達と語り合うことも、
小さなことだけれど、立派なまちづくりだと思うし、
受け身ではなく能動的に、
できることをしたいと思った時間でもありました。