今日はたくさんの”かしわ手”を聴く機会がありました。
かしわ手とは、神前での拍手のこと。
パンパンだったり、バシバシだったり、
ポンポンもあれば、ペチペチもあり。
玉串奉奠での所作も、
落ち着いていたり、迷いがあったり、
息が合っていたり、厳かだったり。
印象に残っているのは、
神職に就くかたのかしわ手でした。
音量は小さいけれど存在感があり、
深みと品が漂うそれはそれは美しいものでした。
自己主張がないのに、
その人の個性がありありと伝わり、
しかも周囲を心地よくするというのは
すごいことだなぁと思う。
来る時はつらく感じた冷たい風さえも
帰り道には不思議と心地よく感じました。
お相手の感性を揺さぶり、悦びへと導くこと。
それが美しいということなのかもしれない。