意匠の美を巡る旅

ふるさとの文化を情緒豊かに継承しながら
未来を切り開く新たなまちづくりに貢献する。
その活動に賛同し入会した企業団体の視察研修に
嬉々として参加させていただきました。

最初に拝観したのは「旧前田侯爵邸」。
国の重要文化財に指定されており、
迎賓と住居を兼ねた洋館と、
外国からの賓客に日本文化を伝えるため建てられた和館があります。

洋館の拝観中には、加賀前田家18代当主 前田利祐様にお越しいただき
貴重なお話を伺うことができました。

戦火を逃れて残った理由が何であるにせよ、
このような文化財である貴重な建築を
間近に体験できることは大変有難く、

細部の意匠にことごとく感動し、
もてなしや遊び心の粋に息を呑みました。


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続いて和館へ。
早朝の大雨が嘘のように、今日は真夏のような暑さ。
むせ返るような陽気の中、和館の敷地内には爽やかな風が吹き抜けていきます。

こちらの和館には調度品の展示はなく、
建築そのものをじっくり味わうというもの。

書院造、数寄屋造、
ケヤキの一枚板や円窓、
隠しクローゼットにドイツ製の浴槽など。

同行した建築関係の方はその道のプロなので、
私とは違う見え方をしているご様子。
あらゆるものに激しく反応し、
匠の美技とご自身の造詣の深まりに歓喜の声をあげていました。
羨ましい。


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視察研修のフィナーレは「迎賓館 赤坂離宮」。

国内外の最高峰が集結する国宝です。

谷口吉郎建築の和風別館「游心亭」は完全予約制。
今回は本館と別館、両方を拝観させていただきました。

和風別館は和の意匠が際立つ和敬清寂の佇まい。
本館は西洋の絢爛豪華な意匠の髄を堪能できます。

どこもかしこも目のくらむような美しい装飾で、夢のようでした。

晩餐会の会場となる本館「花鳥の部屋」は、
木材の内装に日本の七宝とフランス絵画が調和していて、
大粒のクリスタルが連なるシャンデリアが
シックな趣の空間に燦然と輝いていました。

「細かい装飾音にこだわると
 心に響く歌が生まれる」

とうのは映画オーシャンズ8のセリフですが、
まさに、心を動かす美は細部に宿る。

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