「やわらぎみず」と読みます。
洋酒にチェイサー、
日本酒に和らぎ水。
合いの手のようにお水を飲むことで、
体内のアルコール度数が下がり、
酔いがゆっくりおだやかになります。
また、口内がリフレッシュされ、お酒もお食事も
次の一口があら美味しい。
この呼び名は、
石川県酒造組合連合会による公募で決まりました。
それが今では日本全国に広まりつつあります。
そして金沢では、
「日本酒と一緒に飲むお水」という枠を超えて、
会食中に飲むお水そのものを
「やわらぎ」と略して呼ぶ方々が増えています。
私たちも日本酒を飲むかたには必ずお伺いし、
赤らんでいるかた、無理してお酌を受けているかた、
忙しく挨拶周りをして喉がカラカラであろうかた、
など、様子を見ながらおすすめしています。
「やわらぎをお持ちいたしましょうか?」
声にするだけで心まで和らぐような
優しい響き。
知っている人だけが使用する
「秘密の合言葉」を交わしているような
粋な雰囲気も感じられるし、
助け助けられたときの、
人のあたたかさに触れる安堵感があるのです。