昨年に続き開催された「フレンチ薬膳ランチセミナー」
モデルで国際薬膳調理師の酒井美穂さんと、
ANAクラウンプラザホテル金沢の小石料理長によるコラボレーション。
中医学に基づき監修されたメニューは、
血を満たし、解毒を促し、健やかな心身へと導く
目にも麗しいコース料理でした。
興味深かったのは、
臓器と感情が深く関わっているという考え方。
血が足りないと心配性になる、
イライラ怒りっぽいと肝臓が不調、
くよくよ悩みがちになると肺が弱っている、など
感情が臓器のバロメーターになるというのは
とても面白いし分かりやすい。
負の感情は強力で、
ややもすれば日常全体が悪循環の渦に飲み込まれ、
心底疲れ果ててしまうけれど、
最近血が足りないのかなぁ、とか、
きっと肝臓が弱っているのね、と身体に語りかけ、
不調を改善する食材を美味しくいただけば、
厄介な負の感情さえも
自分や家族を労るきっかけになる。
何よりもその行為そのものが健やかだなぁと感じ入りました。
社会人として「健やか」であることは、
自分自身のみならず、関わりを持ってくださる多くの人たちに
安定と安心を届ける存在でありつづけるということ。