エステティシャンの手はリズミカルに滑らかで、
農家の人の手は根野菜みたいにずっしりしている。
藍染職人の手は爪までブルーに染まっているし、
板前さんの手はいつも洗いたてのように清潔。
手はお化粧できないし、整形もできない。
それぞれの手が、その人を物語っている。
以前、とても綺麗な手をしたスタッフがいて、
なぜそんなにも美しいのかと質問すると、
『30分に1回のハンドクリーム』
と返ってきました。
早速実践したところ、
ペンのキャップはつるつる滑って開けられないし、
スマホ画面はベタベタに………(笑)
彼女はそんなこと一言も言ってなかったけれど
きっと” 30分に1回 ” が身についていて、
不都合や面倒なことの先に辿り着いていたのだろう。
手を使い、手で表現する仕事はたくさんある。
美しい手の持ち主である彼女は、
確実に安心と信頼を勝ち取っていました。
●習い性と成る
毎日続けている習慣は、やがて、その人の生まれつきの性質のようになる