響きわたるシベリア杉と若き日の思い出

「今がきっと、みさとさんが読むタイミング」
と渡された本を、夢中で読んでいます。

こんなふうにご縁がある書物は
おどろくほどスラスラ読めて、
共感と納得というあたたかい感動に包まれる。

迷える20代後半の頃、
玉川図書館によく通い、たくさん本を読みました。

その頃、駐車場の警備をしていたおじさんが
とてもよくしてくれたことを覚えています。

とにかく毎回大量に借りるので、
持ち運びもひと苦労。

そんな時「返すだけならワシやっとくよ」と
重い袋を預かってくれたり、

空きスペースに車を案内しながら
「はい、そのまままっすぐ進んでね~
 あなたの人生と同じやよ~」
と笑わせてくれたり。

名前も知らないあのおじさんは
元気にしているだろうか。

あのとき受け取った親切やユーモアは
今もわたしを励まし続けてくれる。

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