和装の魅力

ここ最近、和装でのご依頼が多くなり、
今日もたくさん着付けをしました。

着物を着ると、まだ幼さが残る20代前半の女性も
自然と艶っぽくなる不思議。

差し出す手や、歩の進め方にふわりと余韻が残り、
しっとりと控えめな雰囲気が漂う。
それでいて、私を見て、というような
自信みたいなものも感じる。



洋装の準備と違って、着物はとても手間がかかる。

半衿を縫い、肌着や腰紐にアイロンをかけ、
コーディネートを練り、シワにならないよう丁寧にたたむ。

身体に合わせて補整をし、襦袢、着物、帯の順に、
様々な小物を駆使して仕上げていく。
ひとつ手順を間違えたり、妥協なんてすると、
たちまち全体の着姿に影響が出る。

着る側も真剣、着せる側も真剣。

一人着せるだけでも20分はかかるし、
脱いだ後は数日間に及ぶお手入れが待っている。

忙しい現代で、着るものにこれほどの時間と
労力を費やすなんて、なんて贅沢なことだろう。

和装が喜ばれるのは、
見た目の華やかさはもちろんのこと、
日本女性との邂逅や、本人の生き生きとした姿、
惜しみなくかけられた手間、伝統文化への憧憬など、

着る人も、その姿を目にする人も、
受け取る感動が大きいからだと思う。






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